クルマは年々進化しています。特にハイブリッドシステムなどの環境対策技術、スバルのアイサイトをはじめとした予防安全技術など、モデルチェンジの度にさまざまな技術が投入されます。燃費は過去の車と比べると格段に良くなり、クルマによる交通死亡事故も減少傾向にあります。これは環境にも社会にとっても好ましいことであり、企業活動としても当然のことだと思います。
エクステリアのデザインについてもトヨタのCH-Rや新型クラウンのような斬新な外観のものが登場し、世間を賑わせています。骨格の強度が増してきたことや高度なプレス技術が影響しているのでしょう。以前はBMWやアウディのデザインに好感を持っていましたが、最近はトヨタやマツダのデザインがかっこいいと思います。
インテリアについてはどうでしょうか。CX-5が登場して以来のマツダ車はシンプルで非常に高品質に仕上がっています。よく手が触れる箇所にはソフトパッドが使われ質感が高くなっています。この傾向は他社でも同じようです。
しかしここで思うのは、ソフトパッドや高級感は必要なのかということです。クルマのキャラクターによってはもちろん高級感が必要な場合があります。しかし一般的な大衆車には不要なのではと思ってしまいます。手の触れたところがソフトな樹脂なのか硬いハードプラなのかは、重要ではないと思います。ハードプラは安っぽいとよく言われますが、安くていいんです。大衆車には安くて壊れにくい部品が採用されるべきで、高級感は必要ありません。そのあたりの割り切りのあるクルマに好感が持てます。